ご訪問ありがとうございます♪
もと花屋店員のMOMOです。 (プロフィールはこちら)
* * * * *
「女の子が将来つきたい職業ランキング」でも、毎年上位に位置する「お花屋さん」
(※クラレ調べ)
お花屋さんって、優雅でかわいらしいイメージがありませんか?
実は、お花屋さんの仕事って意外と大変です💦(やりがいはあります)
お花屋さんの仕事内容は、どんなタイプのお店かによって大きく異なります。
今回は約7年間、花屋店員として働いた私のお花屋さんの仕事のリアルな体験談です。
「新人」「中堅」「ベテラン」に分けて詳しくご紹介させていただきます。🧐
この記事はこんな人におすすめ♪
- 将来、お花屋さんで働いてみたい人
- お花屋さんのリアルな仕事に興味がある人
- お花が好きな人
お店選びが大事!どんなタイプのお花屋さんがあるの?
「お花屋さん」というと、こんな姿を想像しませんか?
「いつもきれいなお花に囲まれて、優雅にお花を束ねている」…そんなイメージ。
たしかに、お花屋さんの仕事にはそういった側面もあります。
しかしそれは、ほんの一部の姿にすぎません。
お花屋さんの仕事はどんなタイプのお店で働くかよって、仕事内容は大きく異なってきます。
例えば、こんな種類の「お花屋さん」があります。🧐
- 個人のお客さまが中心の小売りのお花屋さん
- 仏花や葬儀、結婚式用のお花が専門のお花屋さん
- 活けこみや装飾(ディスプレイ)などがメインのお花屋さん
- ネットでの販売・配達が中心のお花屋さん(花キューピットなど)
- 教室などの運営をするアトリエ的なお花屋さん
このように「お花屋さん」といっても、様々な形態のお店があります。
「お花屋さんで働きたい!」と思う人のなかには、そもそものお店選びを失敗してしまう人がいるのも事実です。
自分がどんな仕事をしたいかによって、お店を選ぶことはとても大切です。
今回は私が実際に働いた「個人のお客さまが中心の小売りのお花屋さん」のお仕事についてのお話です。
お花屋さんの1日の仕事<新人編>
まず最初に言わせてください。
お花屋さんになったその日から「きれいなお花に囲まれて、優雅にお花を束ねる」というのは幻想です。😱
いきなり、夢がなくてすみません💦
<新人時代の主な仕事はこちらです>
- お花の水替え、花瓶・バケツの洗浄
- 切り花の水揚げ作業
- 配達(個人のお宅や企業、お店など)
- そうじ、ごみ捨て
<新人編1>お花の水替え、花瓶・バケツの洗浄
新人のうちはこの仕事がメインと言っても過言ではありません。
店頭にディスプレイしてある花の水替えと、花瓶やバケツの洗浄はお花を長持ちさせるために必要不可欠な仕事です。
そしてこの地味な作業が、かなりの重労働です。
水が入った重たいバケツを上げ下す作業は腰に負担がかかり、油断するとすぐに腰をいためます。(-“-)
この新人時代の重労働によって、花屋は体力仕事だということを思い知らされます。
<新人編2>切り花の水揚げ作業
切り花の水揚げ作業とは?
- 切り花が水を吸い上げる力を強くするための作業
- お花の切り口を切り戻したり、時には割ったり叩いたりして水を吸い上げやすい状態にする
市場で仕入れたお花をお店に並べる前にこの「水揚げ」を行います。
この時にバラなどのトゲを取り除く作業も行うため、新人のうちは手や腕が傷だらけになったりします。
この水揚げ作業は、お花の仕入れを行った時の作業になります。
私が働いていたお店では週に3度仕入れを行っており、仕入れる量も多かったため、かなりの作業でした💦
新人のうちは「いかにスピーディーに丁寧に水揚げを行うか」によって、花屋として必要な機敏な動きが備わっていきます。
<新人編3>配達(個人のお宅や企業、お店など)
配達も新人の仕事になることが多いです。
お店のバン(軽自動車)にお花を積み込んで、それぞれの配達先にお花を届けます。
たいていのお客様はお花が届くと喜んでくださいますが、時には配達先でクレームを受けることもあります。😨
お客様にとっては、配達に来た人が「新人」かどうかは関係ありません。
ここでも接客に必要な対応力が試されることになります。
玄関先でしつこくネチネチと文句を言い続ける方もいて、配達恐怖症になったこともあります😿
<新人編4>そうじ、ごみ捨て
お花屋さんでは毎日大量のゴミがでます。
仕入れを行ったさいにでる段ボール箱や、水揚げや作業の際にでる葉や茎など。
そして先輩フローリストが花束やアレンジメント作る際、葉や茎は床に切り落とします。
それをタイミングを見計らってサッとほうきで掃いて片づけるのも新人の仕事です。
この床を掃くという作業は、基本1日中やることになります。😂
一人前のフローリストとなって、お客様のオーダー品を作成するようになるまで、このような道のりがあります。
さらに人によっては「花屋としてのセンスがない」と判断されると、永遠にこの仕事をすることになります。😨
つまり、花束やアレンジメントを作らせてもらうに至らない、ということです。
新人時代は、センスがあるかどうかを試される期間といっても過言ではありません。
そして「キラキラしたイメージ」だけでお花屋さんになった多くの人が、この時点で脱落してゆきます。
私が働いていたお店でも、数え切れない新人さんがこの段階でやめていきました。😣
お花屋さんの1日の仕事<中堅編>
新人時代の仕事ぶりにより晴れて「花屋としてのセンス」を認められると、いよいよ次のステップに移ります。
<中堅から任される仕事がこちら>
- お店に並べるブーケやアレンジメントの作成
- 4000円以下のオーダー品の作成(ただし、先輩のチェックあり)
- 先輩フローリストの補佐
<中堅編1>お店に並べるブーケやアレンジメントの作成
お花屋さんで、ブーケやアレンジメントが並んでいるのを見たことがありませんか?
ここまでくると、ようやく「お花屋さんのイメージ」に近い仕事を任されるようになります。
店頭に並べる ブーケやアレンジメント は、お客様が直接見て選んで買っていくため、オーダー品に比べて自由に作ることができます。
実際にお客さんが、自分が作ったものを選んで買ってくれると本当に嬉しいです。😂
<中堅編2>4000円以下のオーダー品の作成(ただし、先輩のチェックあり)
そして、この頃からオーダー品のお花も徐々に作らせてもらえるようになります。
オーダー品の作成はお客様のご要望があったり、こだわりのある方も多いため緊張感のある仕事です。
先輩のアドバイスやチェックを受けて、OKが出たものをお客様に引き渡していました。
<中堅編3>先輩フローリストの補佐
先輩フローリストがカウンターでオーダ品を作成する際、一緒にカウンターに入りその補佐をすることが許されるようになります。
先輩の次の動きを察知して必要なお花や資材を準備し、先輩がスムーズに商品を作れるお手伝いをします。
例えば、ラッピングに必要なペーパーの準備や、足りないお花をサッと差し出したりします。
ここでちぐはぐな動きをすると、反って足手まといになるので中堅が任されることが多い仕事です。
こうしてこの中堅時代に「花屋としてのセンス」をさらに磨いていくことになります。
この頃は「自分もお店の戦力になっている」と実感が持て、やりがいが湧いてくる時期でもあります。
しかし、この時期は新人時代の仕事も並行してやっていくことになります。
後輩がいる場合は、その多くを後輩が担ってくれることもありますが、前述したように新人時代にほとんどの人が脱落します。
そのため、自分が中堅になっても「新人がいない(又はすぐ辞める)」状態が続くと、新人の仕事も担うことになります。
そして「下剋上」的なことも起こります。
才能があり、その才能を伸ばす努力を惜しまない新人に、中堅の座をあっさり奪われ、立場が逆転することもある厳しい世界です。😱
お花屋さんの1日の仕事<ベテラン編>
いよいよベテラン編です。ここまで到達する人は、1割にも満たないです。
<ベテランの主な仕事をチェックしていきましょう>
- 高額のオーダー品の作成
- 花や雑貨の仕入れ
- イベント用の商品の企画
- スタッフのスケジュール管理と指導
<ベテラン編1>高額のオーダー品の作成
高額のオーダー品を作成するのはベテランの仕事になります。
高額になればなるほど、お客様のこだわりや思い入れがよりいっそう強くなるので、緊張感がハンパないです。(>_<)
小心者の私は、緊張のあまり胃がキリキリすることもありました💦
この頃から、お客様から指名されることもあり、自分が作るものが「お店のカラー」にもなるので、プレッシャーとやりがいがスゴイです。
<ベテラン編2>花や雑貨の仕入れ
仕入れは、どの業界でもお店の明暗を分ける要の仕事と言っても過言ではありません。
個人のお花屋さんの場合、オーナーが仕入れを行う場合がほとんどです。
私の働いたお店は、地元企業が経営するお花屋さんだったため、オーナーがお店に来ることはほとんどなく、仕入れを含めたお店の運営に関するほぼ全ての仕事を任されていました。
※チェーン店ではありません。
「どんなお花が売れているか」「どんなお花を売っていきたいか」など、季節やニーズに合わせた最良の仕入れを行うため、日頃から至るところにアンテナを立てておく必要があります。
<ベテラン編3>イベント用の商品の企画
お花屋さんには歳時記や季節に合わせ「お花が売れるシーズン」があります。
たとえば、ハロウィン、クリスマス、卒業シーズン、母の日、お盆、お彼岸など。
これらのイベントに合わせて「どんな商品をどんな風に売っていくか」を考えるのもベテランの重要な仕事です。
スタッフ全員で意見を出し合うこともありますが、それらをまとめ具体的に実行していきます。
これらの仕事はお店の売上げに直結するので、本当に頭を悩ませました。(>_<)
<ベテラン編4>スタッフのスケジュール管理と指導
スタッフのシフトや日々のスケジュールの管理、後輩の指導を行います。
イベントなどの繁忙期には、普段のスタッフの人数では足りないため、お手伝いにきてくれるスタッフを確保する仕事もあります。
お手伝いのスタッフを確保できるかどうかが、繁忙期を乗りこえる重要なポイントになるので、毎回ヒヤヒヤしていました。
新人の指導などは、中堅スタッフが行ってくれることもありますが、どんな風に指導していくか方向性を決めるのはベテランの仕事です。
この頃には、新人の仕事ぶりで「花屋としてのセンス」があるかどうか、すぐに判断できるようになります。
※「花屋としてのセンス」=「動き方」+「花の色の合わせ」のセンスです。
これらが今後伸びていく可能性があるかどうか、新人さんの様子をみてすぐに分かるようになります。
経験を積み重ねることによって伸びる分野と、「もとから備わっているセンス」天性の分野があるのが花の仕事です。
ベテランになると、さまざまな責任が肩に乗っかってきます。(笑)
スタッフの人数によっては、新人と中堅の仕事も兼ねることもあり、まさに「てんてこ舞い」の日々を送っていました。
お花屋さんになりたい人必見!お花屋さんのマスト・アイテム
多くのお花屋さんが愛用するお仕事道具をご紹介します。
フローリストナイフ
花の茎をスパッと切ったり、バラのトゲ取りに使うアイテムです。
VICTORINOX(ビクトリノックス) フローリストナイフ 【カーブ】←私はカーブ派でした☺↓
VICTORINOX(ビクトリノックス) フローリストナイフ 【ストレート】↓
ハサミ
花の茎や枝を切るときに使います。新人時代の水揚げ作業にも欠かせないアイテムです。
比較的やわらかい花の茎などを切るときに使います↓
枝などの固い茎を切るときに使います↓
フローリストケース
必需品のハサミやナイフなどの道具を収納するアイテムです。
お花屋さんが常に腰にぶら下げているアレです。長く使うので耐久性がよいものがおススメ↓
花が好き!に勝るものはない⁉花のある生活の豊かさを知ろう
さて、ここまでお花屋さんのお仕事について書いてきましたが、
一番大切なのが「花が好き」ということだと思います。
私自身の経験を振り返ってみて、楽しいばかりではないお花屋さんの仕事を続けられたのは
「花が好き」という誰にも負けない気持ちがあったからだと思います。
いつかお花屋さんになりたいなぁ
お花屋さんにはなれないけど、お花は大好き!
こんな気持ちがある方には、普段から気軽にお花のある生活を楽しんで頂ければと思います。
大げさじゃなくてもいい、グラスにちょこんと飾ったお花があるだけで
ふだんの暮らしに寄り添う、癒しと彩りを与えてくれるからです。
自宅に定期的にお花が届くサブスクリプションの選び方のコツはこちらの記事をどうぞ↓😊
* * * *
タウンライフマルシェさんは、世界・日本各地のお花が集結する
東京太田市場花き部門の仲卸さんがセレクトしたお花を自宅に届けてくれます↓☺
市場の仲卸さんは、いわばプロ中のプロ!どんなお花が届くのか楽しみですね!
まずは自らがお花のある生活の豊かさを知って、楽しむことは
お花屋さんの仕事を続けるときに、とても大切なポイントになります。☺
おわりに
皆さんの「お花屋さんのイメージ」と、違いはありましたでしょうか?
もし、どなたかの夢をぶち壊していたらすみませんm(__)m
これは私が働いたお花屋さんでの経験ですので、その仕事内容はお店によって異なることもあります。
私が働いたお店では、お花屋さんの仕事とは関係ない業務もしていたので、実際はこの他にもたくさんの仕事をこなしていました。
今回はその中から、一般的な「お花屋さんの仕事」をご紹介させていただきました。
このブログがお花屋さんの仕事に興味がある方のご参考なれば嬉しいです。😊
よろしければこちらの記事もどうぞ↓
* * * * * *
ここまでお読み頂いてありがとうございました。
よろしければまたお立ち寄りください♪
↓ポチっとして頂ければ嬉しいです↓
コメント