こんにんちは。
40代独女のMOMOです。(プロフィールはこちら)
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2023年3月某日、東京・上野にある国立西洋美術館で開幕した展覧会
「憧憬(しょうけい)の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」へ行ってきました。
ブルターニュに魅了された画家たちの作品が国内外各所の美術館当(個人蔵含む)から集結した展覧会です
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「憧憬の地 ブルターニュ」展の様子を、撮影が可能だった作品の写真を交えてお伝えします。
憧憬の地 ブルターニュ モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
展覧会の詳細をチェック
- 会 期:2023年3月18日(土)~6月11日(日)
- 開館時間:9:30〜17:30(毎週金・土曜日:9:30〜20:00※入館は閉館の30分前まで)
- 観覧料金:一般2,100円、大学生1,500円、高校生1,100円
- 休 館 日:月曜日他
※詳細は国立西洋美術館公式HPでご確認ください
展覧会「憧憬の地 ブルターニュ」の音声ガイドナビゲーターは
お子さまと愛犬を連れてフランスに移住された女優の杏さんです
「憧憬の地 ブルターニュ 」展の見どころは⁉
- ブルターニュの名を美術史に刻印した画家、ゴーガンの作品12点が集結
- 30か所を超える国内所蔵先と海外美術館2館から珠玉の作品約160点を一堂に展示
- 西洋だけでなく日本の近代画家たちがとらえたブルターニュの姿も併せて紹介
※展覧会の特設HPより
有名どころのモネやゴーガンの他にも、モーリス・ドニ、シャルル・コッテなどの作品も多数展示されています
「憧憬の地 ブルターニュ 」展の作品を写真で紹介
写真撮影が可能だった作品(たぶん)を展覧会の作品リストの順にそって紹介していきます。
※素人目線で紹介していきますのご容赦くださいm(__)m
見出されたブルターニュ:異郷への旅
19世紀後半から20世紀はじめにかけ、モネやゴーガンら多くの画家たちがフランス北西部のブルターニュ地方を訪れ、この地を作品に描きとめました
アンフォンス・ミュッシャ
左:《岸壁のエリカの花》 右:《砂丘のあざみ》
1902年 カラー・リトグラフ OGATAコレクション
クロード・モネ
嵐のベリール
1886 年 油彩/カンヴァス オルセー美術館(パリ)
ポール=ドモワの洞窟
1886 年 油彩/カンヴァス 茨城県近代美術館
展覧会のパンフレットのW表紙になっている作品でのひとつです
ヴジェーヌ・ブーダン
トリスタン島の眺望、朝
1895 年 ポーラ美術館
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写真は撮れませんでしたが、ここでは個人的に好きなポール・シニャックの作品も3つ展示されていました
風土にはぐくまれる感性:ゴーガン、ポン=タヴェン派と土地の精神
ブルターニュ地方南西部の小村ポン=タヴェンは画趣に富む風景、古い建造物や民族衣装を着た人々といった豊富なモティーフのみならず、滞在費やモデル代の安さも手伝って多くの画家を魅了しました
1886 年、パリでの生活苦から逃れるようにポン=タヴェンへ赴いたゴーガンはこの地を気に入り、1894 年までブルターニュ滞在を繰り返して制作に取り組みます
ポール・ゴーガン
海辺に立つブルターニュの少女たち
1889年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館( 松方コレクション)
展覧会のパンフレットのW表紙になっている作品でのひとつです
ブルターニュの農婦たち
1894 年 油彩/カンヴァス オルセー美術館(パリ)
こちらはゴーガンが最初のタヒチ滞在を経て、1894年にポン=タヴェンを再訪したときの作品です
ポール・セリュジエ
ブルターニュのアンヌ女公への礼賛
1922年 油彩/カンヴァス ヤマザキマザック美術館
15世紀末から16世紀はじめにブルターニュ公国最後の女公にしてフランス王妃となったアンヌ・ド・ブルターニュに、若木の鉢を捧げ敬意をしめす若い騎士の姿が描かれています
土地に根を下ろす:ブルターニュを見つめ続けた画家たち
19 世紀末から20 世紀初頭にかけ、ブルターニュは保養地としても注目されるようになります
画家たちのなかにも避暑のみならず制作のため、パリやその近郊の住まいとブルターニュの往来の末に別荘を構えてこの地を「第二の故郷」とし、絶え間なくこの地を着想の源とした者がいました
モーリス・ドニ
花飾りの船
1921年 油彩/カンヴァス 愛知県美術館
若い母
1919年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館( 松方コレクション)
シャルル・コッテ
悲嘆、海の犠牲者
1908~09年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館( 松方コレクション)
海難事故の絶えないブルターニュサン島を舞台に、島民たちが海で命を落とした漁夫の死を悼んでいます
重々しい色調のシャルル・コッテのこちらの作品は島民の悲しみが伝わってきます
実物を前にするとかなり大きな作品で迫力があります
リュシアン・シモン
ブルターニュの祭り
1919年頃 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館( 松方コレクション)
庭の集い
1919年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館( 松方コレクション)
リュシアン・シモンの作品はどれも色使いが明るいので、同じ部屋に展示されているシャルル・コッテの作品との対比が面白かったです
日本発、パリ経由、ブルターニュ行:日本出身画家たちのまなざし
ブルターニュ地方が西洋絵画の主題として定着し、多様な表現の受け皿となっていた19世紀末から20世紀のはじめ、つまり日本における明治後期から大正期にかけて、芸術先進都市パリに留学していた日本人画家・版画家たちもブルターニュという「異郷のなかの異郷」へ足を延ばし、その風景や風俗を画題に作品を制作していました
黒田清輝
ブレハの少女
1891年 油彩/カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館
(少女の顔色の悪さに思わず二度見してしまった作品。素人の私だけでしょうか?😅)
久米桂一郎
ブレハ島
1891年 油彩/カンヴァス 個人蔵(東京国立近代美術館に寄託)
林檎拾い
1892年 油彩/カンヴァス 久米美術館
1886年に渡仏した久米桂一郎は、黒田清輝とともに1891年と1892年の秋にブレハ島へ足をはこび、制作に励みました
小杉未醒
楽人と踊り子
1921年 彩色、金地/紙 茨城県近代美術館
おわりに(国内の名品が集結していてスゴイ)
アート素人の私の展覧会「憧憬の地 ブルターニュ 」の率直な感想は
「日本各地の美術館の名品が一挙にみれるなんてスゴイ‼」
海外の2つの美術館の作品も含め、ブルターニュにまつわる作品の数々が
国立西洋美術館でいっきに見られるなんて便利ですよね。(←そこ?)
「憧憬の地 ブルターニュ 」展は3期まであり、今回は第1期に展示されていた作品を紹介させていただきました。
会期ごとに作品の一部が入れ替わるので、ご興味のある方はお早めにどうぞ。☺
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