こんにんちは。
40代独女のMOMOです。(プロフィールはこちら)
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実の母娘間のごく個人的な関係を綴った【母親が嫌いな娘の本音】シリーズ第3弾です。
過去に同居する40代娘(私)と70代母の微妙な関係と、家庭内別居生活について書いた記事は、ありがたいことに今も多くの方に読まれています。
最初の記事を書いてから約3年が過ぎ、70代母とひとつ屋根の下で暮らす生活は今も継続中です。
そして家庭内別居生活を始めてから約4年が過ぎようとしています。
30代半ば頃から芽生えたへ母への疑念が、やがて大きな憎しみとなり母の顔を見るだけで怒りがこみ上げ、震えがとまらなくなるような時期もありました。
「このままでは自分が壊れてしまう」という不安の仲、苦肉の策で始めた家庭内別居生活。
おかげで最悪な状況を脱することができたとろこまでは過去記事に書いたとおりです。
今回は家庭内別居生活を始めて4年が過ぎた母との関係と現在の心境、そして
親を許せないと思う気持ちとの向き合い方についてお話したいと思います。
ごく個人的な母娘間の関係ですが、この記事を読まれているどなたかの参考になれば嬉しいです
「家庭内別居生活4年」40代娘と70代母
母と私、今の関係
実母と同居しながら、できる限り居住空間をわける家庭内別居生活を始めて約4年が過ぎました。
家庭内別居生活を始めた当初は母の顔を見るだけで嫌悪感があったので、厳密に生活空間を分ける努力をしていました。
現在もその生活は続いていますが、線引きは曖昧になりリビングなど同じ空間で過ごす時間も多くなっています。
ただし、一緒にいてもできるだけ母と近距離で顔を突き合わせなくても済むように、
リビングのレイアウトを変更するなどの工夫をしています。
互いに一定の距離を保つことで、以前のような母に対する憎しみや嫌悪感はかなり薄まりました。
時々は小さな諍いもありますが、その時は意識してしばらく顔を合わせないようにすることで何とか平和を保っています。
現在の心境
関係が改善しメンタルが安定
家庭内に平和が戻ったことで、何よりも私自身のメンタルが安定し生きやすくなったと感じています。
幸いにも母は今のところ介護の必要がなく、友人たちと毎日楽しそうに過ごしてくれているので、このような家庭内別居生活を続けることができのだと思います。
そう遠くない将来、母の介護が必要になったとき今の平和な関係は再び崩れるかもしれません。
しかし起こるかもしれない未来のことを憂いても仕方がない…
今はできる限り母と距離を保つ生活を続けたいと考えています。
嫌悪感は完全に消えない
「母に対する嫌悪感が完全に消えることはない」という現実も思い知るようになりました。
以前に比べると関係はかなり修復していますが、ふとした母の言動がきっかけでメラメラと炎をが燃え上がることがあります。
母に対するちょっとした苛立ちがきっかけで、過去の憎しみが再燃するような感じ…
その時の瞬間的な負の感情に自分でも驚くことがあります。
やっぱり母を完全に受け入れるのはムリだわ
母に対する嫌悪感が再燃し一時的に関係が逆戻りすることもありますが、できるだけ後を引かないように気分を切り替えるようにしています。
自身の心を平和に保つことが生活の全ての面で大切だと気づいたからです。
「親を許せないと思う気持ち」との向き合い方
親を憎む自分を責めない
一番大事なのは、親を憎んでしまう自分を責めないことだと思います。
家族間の問題を口にする人は案外少なく、実の親を憎む自分自身を異常に感じてしまうことがあります。
しかし実際は親を愛せないことを悩んでいる人はたくさんいるのです。
自分だけではないことを知るだけで、気持ちは楽になるのではないでしょうか?
そして親を憎む気持ちを否定するのではなく「なぜ親を好きになれないのか」
自分自身の感情を整理することで、ありのままの自分を冷静に受け止められるようになるかもしれません。
私の場合はこのブログで自分の経験を書くことで、自分の感情を整理し受け入れることができるようになりました
メモ用紙などに自分の感情を思うがままに書き連ねてみるだけでも、やらないよりは良いのではないかと思います。
できる限り親と距離を置く
親と物理的に距離を置くことも、ぜひおすすめしたいです。
私のように同居する必要がない方は、親の家を出て自立することが良いと思います。
一番大切な自分自身の心を守るために、家族というしがらみや世間体を一旦手放してみると、
「なんてちっぽけなことに悩んでいたんだろう」と思えるかもしれません。
この記事を読んでくださる方の中には、学生さんなど経済的に自立するのが難しい方もいらっしゃるかもしれません。
それでも忘れないで欲しいのは「親との関係で悩んでいる人はあなただけではない」ということ。
今はいろんな情報を簡単に手に入れられる時代です。
親を憎む気持ちで悩んだ経験をもつ著名人のエッセイや本だって沢山あります。
家族だけの狭い関係の外側の世界に目を向けて欲しいと願っています。
実母との確執を綴ったタレント青木さやかさんのエッセイの紹介はこちら↓
実母への葛藤を描いた作家村山由佳さんの半自伝的小説の紹介はこちら↓
親を許せなくてもいい
母に対する憎しみがピークに達していた頃の私は、生きることが苦痛で心は壊れる寸前でした。
母のことを許して楽になりたいと思うことも何度もありました。
許せない自分はちょっとおかしいんじゃないか?と感じてさらに苦しくなることも…
そんな当時の自分を振り返って今思うことは、
「ムリして母を許す必要なんてなかったんだ」ということ。
私が許しても許さなくても母は我が道を行くだけだし、ましてや反省なんてしてくれません。
親が自分の苦しみを理解してくれるとか、
いつか反省して謝罪してくれるとか、
そんな期待はするだけムダだと気づいたとき、
親を許すとか、許せないとか、もうどうでもよくなってしまいました。
たとえ家族でも自分以外の人間の思考や行動を変えるなんて所詮ムリ
そのことに気づいて「どうでもいいや」と開き直ってみると意外と楽になれます
憎しみは風化する。こともある
家庭内別居生活を4年続けた今思うことは、かつての母に対するわだかまりや嫌悪感が風化してきてるということ。
決して母との問題が解決したとか、嫌いな気持ちが消えて無くなったというのでなく、
過去の記憶が月日とともに薄れていくような感覚と似ているように思います。
勢いよく燃え盛っていた炎が種火になったような感じです。
それにはやはり、母と距離を置いたことで自分の心が安定したことが大きいと思います。
自分を傷つけたり、不安定にさせる対象者(物)と向き合い続けるのではく、
すっと距離を置いて、一度関係を断ち切って考えるのをやめてみる。
「あとは時間が記憶を薄れさせてくれるのを待ってみよう」くらいの気楽さで、
自分の生活を楽しんで過ごしてみるのが良いのかもしれません。
おわりに(人の心情は見た目ではわからない)
母への嫌悪感がピークに達し家庭内は不穏な空気で満ちあふれ、心がボロボロになっていた当時、
私は毎日仕事へ行き、友達や同僚と会話し、ごく普通の生活を続けていました。
(ちなみにこのブログを始めたのもこの頃でした。)
あとになって母との関係に悩んでいたことをある友人に告げると、
「え!そんなに悩んでいたなんて分からなかったよ」と言われました。
意外と人って悩みや不安を抱えていても、外ではいつもと変わらない様子で、
たんたんと日々の生活を送れるんですよね。(もちろんそうでない方もいらっしゃいますが)
ときに周りの人がみな幸福そうに見えて、自分だけが辛いと錯覚してしまうことがあります。
ですが幸せそうに見えている人でも、その内面までは誰にも分からないのです。
そんな風に考えると、人って生きているだけで尊い。
「お互いお疲れ様ですね。今日も頑張って生きていきましょう!」
と、心の中でそっと周囲の人々に声をかけてみたくなるのです。
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青木さやかさんと村山由佳さんの対談はこちら⇒婦人公論.jp
村山由佳さんの本の紹介はこちら⇒本の感想「放蕩記」作家・村山由佳さんの半自伝的小説 母親を愛せない娘
青木さやかさんの本の紹介はこちら⇒本の紹介「母」青木さやかさんのエッセイ 実母との確執と最期の別れ
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