京都旅日記⑤秋のお寺と枯山水の石庭を巡る 龍安寺・大徳寺(瑞峯院)

お出かけ

こんにんちは。

アラフォー独女のMOMOです。(プロフィールはこちら)

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2022年10月某日、5泊6日で20年ぶりに京都へ旅をしました。

今回は京都で訪れた龍安寺・大徳寺(瑞峯院)と、その枯山水の石庭のご紹介です。

枯山水(かれさんすい)とは?

平坦な水がない場所で石や砂、植物、地形を利用して日本の山水風景を表現した日本の代表的な庭園の形式

石庭(せきてい)とは?

  • 石庭は枯山水のなかのジャンルのひとつ
  • 水を使わない「枯山水」のうち、草木をほとんど使わず、石・砂(・苔)だけで表現した庭が「石庭」と呼ばれている

訪れたのは観光客で賑わう直前の秋の京都

枯山水の庭園をながめながら、ゆっくりした時間を過ごせました!

龍安寺(りょうあんじ)

  • 拝観時間:3月1日~11月30日 8:00~17:0012月1日~2月末日 8:30~16:30
  • 入 館 料:大人・高校生 500円小・中学生 300円

※詳しくは龍安寺の公式HPをどうぞ

美しい境内の自然を眺めながら散策

京都市中心部から市バスに揺られること約30分、京都市右京区にある大雲仙龍安寺に到着です。

入口にある全景図。↓広い境内は自然があふれています。

AM9:00時頃の龍安寺。人が少なくとっても静かでした。

朝の心地よい木漏れ日の中、野鳥の鳴き声を聞きながら境内をお散歩できます。

鏡容池(きょうようち)では、カモの親子がゆったりと泳いでいました。↓

順路通りに歩けば、石庭鑑賞後に鏡容池の周りの小径を歩きながら帰れます。

池の周囲を雄大な自然が取り囲み、四季折々の美しい情景を楽しめます。

私たちが訪れたときは、紅く色づき始めたばかりの木々の葉と、もみじが綺麗いでした。

個人的には自然と山並みを満喫できる境内の散策だけでも、価値ある体験だと思います。

龍安寺の石庭(故エリザベス女王の訪問で有名)

昭和50(1975)年にエリザベス2世が公式訪問されたことで世界的に知名度を上げ、

龍安寺は世界遺産「古都京都の文化財」にも登録されています。

なかでもエリザベス女王が絶賛した、石庭こと「方丈庭園」が有名です。

禅寺ならではの「侘び寂び」の精神に基づいて作られた龍安寺の石庭

龍安寺の石庭の縦横比は、最も美しい比とされている黄金比で造られているそうです!

石を島に見立て、白砂に線を描くことで水の流れを表現しています。

全部で15個の石が配置されているものの、どの角度から見ても必ず14個しか石が見えないという不思議な造り。

私たちが石庭を眺めていると、オレンジ色の僧衣をまとったブータン王国の少年僧が、

政府の方とおぼしきご一行と視察にこられ、龍安寺の住職さんの説明を受けておられました。

正装をした8、9歳くらいのブータンの少年僧の凛々しさが印象的でした。

特別公開中ふすま絵「雲龍図」とつくばい

令和4年5月14日~令和5年3月31日まで、本堂(方丈)のふすま絵「雲龍図」が特別公開されています。

こちらの襖絵の作者は元内閣総理大臣の細川 護煕(ほそかわ もりひろ)さんです。

※詳しくはこちらをどうぞ

もうひとつの見どころは本堂の裏側にある手水鉢の知足の蹲踞(ちそくのつくばい)です。

かつて茶室に入る前に、手と口を清めるために使われていたそうです。

中央に空いている四角い穴を「口」の字に見立てることで、上から時計回りに

「吾唯足知(われただたることをしる)」と読みます。

不完全なことに不満を持たず、今あるものに満足して感謝の心を持つべきという教えを説いているそうです

大徳寺 瑞峯院(だいとく じずいほういん)

  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 入 館 料:大人400円小人 300円

※詳しくは京都府観光連盟公式サイトをどうぞ

「瑞峯院(ずいほういん)」は京都の大寺院の一つ『大徳寺』の境内南部に位置する塔頭寺院です。

室町時代の1535年(天文4年)にキリシタン大名・大友宗麟(おおともそうりん)が創建しました。

瑞峯院の石庭(枯山水庭園“独坐庭”)

蓬莱山(ほうらいさん)と半島に打ち寄せる荒波にもまれながらも

雄々と独坐している大自然の活動を表した「独坐庭(どくざてい)」

重森三玲が作庭した昭和の名庭と言われています。

私たちが訪れたさいは、(陽気な)住職さんが数人の外国人観光客に、

この独坐庭を前にし、座禅のご指導をされておられました。

陰影が美しい茶室と裏庭を彩る草花

茶室 案勝軒をみて、まず思ったのは…

まるで谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」の世界そのままあるみたい!

まだ電灯がなかった時代の日本の美学をみたような気がしました。

院内の至るところで、光と影が織りなす美しさを愛でることができます。

また方丈裏の茶庭でも、季節の草花を愛でることができます。

↓手水に活けられた野花が、楚々とした和の風情を演出しています。

渡廊下から正門を見渡せます。

↓ここで熱心に自撮りをしている着物を着た女性グループが多かったです。

私たちが訪れたときは、秋の花、桔梗(ききょう)が綺麗に咲いていました。

↓白砂利に可憐な桔梗の佇まいがステキでした。😃

今回、私たちが大徳寺を訪問した目的は、高桐院を訪れることでしたが、

残念ながらこの時は、一般公開されていませんでした。

次回、機会があればぜひ訪れてみたいです。

京都旅日記シリーズはこちら↓

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おわりに

今回20年ぶりに京都を訪れて改めて思ったことは、

「市内の至るところに歴史ある寺社仏閣がとにかく多い!😲」

戦時中の空襲をのがれた古い街並みと、現代的な建物が共存する京都。

脈々と続いてきた歴史が、現在の生活の一部と繋がっているような不思議さ。

こんなにも世界中から人を惹きつける理由を実感した旅でした。

また別の記事で京都の魅力をお伝えできればと思います。☺(←まだ続くんかい)

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