こんにんちは。
アラフォー独女のMOMOです。(プロフィールはこちら)
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2022年10月某日、東京・上野にある国立西洋美術館で開幕した
「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」へ行ってきました!
ベルリン国立ベルクグリューン美術館のコレクション97作品と
日本の国立美術館の所蔵・寄託作品11点を加えた合計108点で構成されています。
今回展示されている76点が日本初公開!
ベルクグリューン美術館が館外でまとめてコレクションを紹介するのは今回が初めてです
パブロ・ピカソの作品を中心に、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの
作品も堪能できる展覧会の様子を、写真とともにご紹介いたします!
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ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
展覧会の詳細をチェック!
- 会 期:2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)
- 開館時間:9:30〜17:30(毎週金・土曜日:9:30〜20:00※入館は閉館の30分前まで)
- 観覧料金:一般2,100円、大学生1,500円、高校生1,100円
- 休 館 日:月曜日他
※詳細は国立西洋美術館公式HPでご確認ください
「ピカソとその時代」はどんな展覧会なの⁉
ベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵するピカソの生涯に渡る作品をはじめ、
クレー、マティス、ジャコメッティの作品が一堂に会する企画展。
彼らが師と仰いだポール・セザンヌの作品も展示されています。
主軸はピカソの「青の時代」から晩年までの各時代を代表する作品です。
ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)は、
1948年からパリで画廊を経営しながら自分自身のために作品を集め、
世界有数の個人コレクションを作りあげました。
今回の展覧会はベルクグリューン美術館の改修を機に実現したそうです!
初来日の作品を、上野で一挙に鑑賞できるチャンスですね
「ピカソとその時代」展の作品を写真で紹介
全108点の作品の中から、写真撮影が可能だった作品の30点を
企画展の作品リストの順にそって紹介していきます。🧐
序 ベルクグリューンと芸術家たち
ピカソ「眠る男」
- 1942年 墨、紙
Ⅰ セザンヌ ー 近代芸術家たちの師
セザンヌ「セザンヌ夫人の肖像」
- 1885ー86年頃 油彩、カンヴァス
- セザンヌが印象派の色彩表現を消化し独自の様式を確立した頃の作品
- セザンヌを師と仰いだ芸術家のひとりジャコメッティはこの作品の模写を試みている
Ⅱ ピカソとブラック ー 新しい造形言語の創造
ピカソ「ジャウメ・サバルテスの肖像」
- 1904年 油彩、カンヴァス
- 1901年末に始まる「青の時代」後期に描かれたピカソの友人の肖像
ピカソ「座るアルルカン」
- 1905年 水彩、黒インク、厚紙
ピカソ「丘の上の集落(オルタ・デ・エブロ)」
1909年 油彩、カンヴァス
ピカソ「ギターと新聞」
- 1916年 油彩、砂、カンヴァス
ピカソ「グラス、花束、ギター、瓶のある静物」
- 1919年 油彩、カンヴァス
ピカソ「青いギターのある静物」
- 1924年 油彩、カンヴァス
ジョルジュ・ブラックの作品は写真撮影が不可だったため紹介していませんが
「女のトルソ」や「パイプのある静物」などが展示されていました
Ⅲ 両大戦間のピカソ ー 古典主義とその破壊
ピカソ「座って足を拭く裸婦」
- 1921年 パステル、紙
ピカソ「ミノタウロマキア」
- 1935年 エッチング、紙
ピカソ「サーカスの馬」
- 1937年 グアッシュ、ペン、インク、パステル、紙
- スペイン内戦下の記念碑的大作<ゲルニカ>の数か月後に描かれた作品
- 赤い服を着て、鞭を手にした恐ろしい形相の男が、抵抗する馬の手綱を引いている
Ⅳ 両大戦間のピカソ ー 女性のイメージ
ピカソ「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」
- 1936年 油彩、カンヴァス
- 本展覧会のパンフレットの表紙を飾った作品
- ドラ・マールは1936年~1943年頃のピカソの愛人でシュルレアリスムの写真家
ピカソ「多色の帽子を被った女の頭部」
- 1939年 油彩、カンヴァス
ピカソ「黄色のセーター」
- 1939年 油彩、カンヴァス
- 写真家で愛人のドラ・マールの肖像。ただし1927年以来の恋人マリー・テレーズの面影が重ねられているという見解もある
- 正面向きと横向きの目鼻が組み合わされた頭部やゴツゴツとした両手には、ピカソ特有のデフォルメが見られる
ピカソ「女の肖像」
- 1939年 油彩、カンヴァスに貼った紙
Ⅴ クレーの宇宙
クレー 「黄色い家の上に咲く天の花(選ばれた家)」
- 1917年 水彩、グアッシュ、地塗りした亜麻布、厚紙に貼り付け水彩による縁取り
- 無機物である建物が有機的な植物に変容するという、クレーらしい自由な想像力に溢れた水彩画
クレー 「青の風景」
- 1917年 水彩、鉛筆、ペン、インク、地塗りをした紙、厚紙に貼り付け
クレー 「中国の磁器」
- 1923年 水彩、グアッシュ、ペン、インク、石膏ボード、合板の額
クレー 「Gの一角」
- 1927年 油彩転写素描、水彩、厚紙に貼った紙
クレー 左「植物と窓のある静物」 右「ネクロポリス」
- 左:1927年 油彩、カンヴァス
- 右:1929年 油彩、合板に貼ったムスリン布
パウル・クレーは同時代の画家の中で、ピカソに最も強い関心をもち
彼のキュビズム絵画に影響を受けたことが知られています
Ⅵ マティス ー 安息と活力
マティス 「室内、エトルタ」
- 1920年 油彩、板に貼ったカンヴァス
- 1920年の夏にマティスが妻と娘を連れて訪れたノルマンディー地方の海辺の街エトルタで描かれた作品
マティス 「青いポートフォリオ」
- 1945年 油彩、カンヴァス
マティス 雑誌「ヴェルヴ」第4巻13号の表紙図案
- 1943年 切り紙、カンヴァスに貼り付け
1940年代以降にマティスの制作の中で、ますます重要性を高めていった切り絵
純粋な色彩と簡潔なデッサンで生命力と躍動感にあふれています!
Ⅶ 空間の中の人物像 ー 第二次世界大戦のピカソ、マティス、ジャコメッティ
マティス ロンドン、テート・ギャラリーの展覧会(1953年)のためのポスター図案
- 1952年 墨・切り紙、紙の支持体
ジャコメッティ 「ヤナイハラⅠ」
- 1960ー61年 ブロンズ
ピカソ 「鶴」
- 1952年 着色されたブロンズ
ピカソ 「本を読む女」
- 1953年 油彩、板
ピカソ 「男と女」
- 1969年 油彩、カンヴァス
ピカソ 「闘牛士と裸婦」
- 1960年 油彩、カンヴァス
おわりに
見応えのある展覧会でした。
開幕直後の平日の昼下がりに行ったこともあり、思っていたより混んでいなかったのですが
日本でも人気の高いピカソの作品が、一堂に会するまたとないチャンス!
みなさん真剣に食い入るように鑑賞されていたのが印象的でした。
記事ではお伝えしきれなかった作品が、たくさん展示されていますので
ご興味のある方は東京・上野の国立西洋美術館へぜひ行かれてみてください。😀
会期の後半や週末は混雑が予想されるので、平日の鑑賞がおすすめです!
お出かけの際には国立西洋美術館の公式HPをチェックしてみてください!
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
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