本の紹介「風よ あらしよ」伊藤野枝の評伝小説・ドラマ化も決定!

本のこと

こんにんちは。

アラフォー独女のMOMOです。(プロフィールはこちら)

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※追記 いよいよドラマの放送日が2022.9.4日(再放送)に決定しました!詳しくはこちら

今回は第55回吉川英治文学賞受賞した村山由佳さんの風よ あらしよをご紹介します。

明治~大正時代を駆け抜けた女性解放運動活動家・伊藤野枝の評伝小説です。

村山由佳さんの小説を読むのは今回が初めてでしたが、

本の厚さに圧倒されつつ読み始めましたが、あっという間にストーリーに引き込まれてしまいました!

そして今から100年も前に女性の自由と解放を求め、こんなにも熱く情熱的な人生を送った人がいたことに驚かされました。

伊藤野枝ってどんな人?

  • 1885年(明治28年)1月21日、福岡県糸島郡今宿村(現・福岡市西区今宿)で誕生
  • 大正時代に活躍した女性解放運動活動家であり、アナキスト(無政府主義者)として知られる
  • 1923年(大正12年)9月1日、関東大震災の混乱のなか、大杉栄とその甥とともに憲兵隊により殺害される(甘粕事件)

私がこの本を手に取ったきっかけは、作家・林真理子さんのYouTubeチャンネル「マリコ書房」で紹介されていたからです。

このチャンネルで村山由佳さんの本を始めて読みましたが、村山さんご自身の生き様にもとっても興味がわきました

さらに「風よ あらしよ」を原作にした特集ドラマ『風よ あらしよ』(BS8Kほか)が3月下旬に放送されるようです!

気になる伊藤野枝役には女優の吉高由里子さんが決定しています。

(このドラマには永山瑛太さん、松下奈緒さん、稲垣吾郎さんの出演も決定しています☺ 詳しくはこちら

原作を読んでからドラマを楽しむのもいいですね♪

インパクトのある装画と金文字が目をひく装丁です

この記事はこんな人におすすめ

  • 本・読書が好きな人
  • 大正時代の社会運動や空気感に興味がある人
  • 大杉栄・平塚らいてう・伊藤野枝に興味がある人

風よ あらしよ

  • タイトル 「風よ あらしよ」(2021年 第55回吉川英治文学賞受賞)
  • 著  者  村山 由佳(むらやま ゆか)
  • 出 版 社  集英社
  • 発 行 日  2020年9月30日

作品紹介

明治・大正を駆け抜けた婦人解放運動家、アナキスト(無政府主義者)の伊藤野枝の28年間の生涯を描いた評伝小説。

多感な少女時代を過ごした福岡時代から本を読みあさり、反骨精神の塊だった野枝(ノヱ)。

伯父を頼り上京し、上野高等女学校を卒業。

卒業後はいったんは故郷に帰るも、紆余曲折を経て、女学校時代の英語教師だった辻潤と2度目の結婚をする。

辻潤との間に2児を設け、平塚らいてうらの雑誌「 青鞜 」の編集・発行を受け継ぐ。

しかしアナキストとして活動した大杉栄との運命の出会いにより、夫(辻)と子を捨て、大杉と同士として生きる道を選び、大杉との間に5児を設ける。

生涯で3人の男と結婚し、7人の子供を設け、28歳で関東大震災の混乱のなか

大杉栄と甥の橘宗一(当時6歳)とともに憲兵隊の甘粕正彦らにより虐殺される。

実在の登場人物

  • 伊藤野枝…婦人解放運動家、アナキスト。
  • 辻 潤…翻訳家。教師として野枝と出会い、恋愛関係に。
  • 大杉 栄…アナキスト。妻と恋人がいながら野枝に強く惹かれていく。
  • 平塚らいてう…野枝の手紙に心を動かされ『青鞜』に引き入れる。
  • 神近市子…新聞記者。四角関係の果てに日蔭茶屋で大杉を刺す。
  • 後藤新平…政治家。内務大臣、東京市長などを歴任。
  • 甘粕正彦…憲兵大尉。関東大震災後、大杉・野枝らを捕縛。

集英社HPより

感想

  • 複数人の視点から野枝の生涯や当時の時代の空気感が描かれていて面白い
  • 熱く激しい野枝の生き方に共感できるかは、正直ちょっと微妙

複数人の視点から野枝の生涯や当時の時代の空気感が描かれていて面白い

語り手が章ごとに変わり、様々な登場人物の視点から物語が描かれています。

(辻潤、神近市子、野枝の母親ムメなど。もちろん、伊藤野枝本人も)

登場人物それぞれの心理描写を中心にストーリーが展開していくので、グイグイ引き込まれました!

そして明治~大正時代の日本の時代背景・価値観が垣間見え、現代との違いに驚きます。

今、私たち女性が当たり前のように手にしている自由は、過去の多くの女性の存在があったからだと思い知りました。

熱く激しい野枝の生き方に共感できるかは、正直ちょっと微妙

「風よ あらしよ」を読んでから、伊藤野枝という人物に興味を持ちいろいろ調べました。

野枝の反骨精神と持ち前の行動力で、どんどん道を切り開き前進する熱量には、ただただ驚嘆するばかりです。

28年の生涯で3回の結婚(内縁関係も含めて)をし、7人の子供を産んだ濃く短い生涯を走り抜けた伊藤野枝。

彼女の行動力と熱量には感服するのですが、共感できるかというと正直微妙でした。🤔

2番目の夫、辻潤との間の子2人を捨てて大杉栄のもとに走ってしまった野枝。

そして大杉栄との間にも5人の子を設けますが、その子育ての奔放さにも驚かされます。

(例えば赤子のおしめを洗わずに庭で絞って、再び使ってしまうところとか…)

そのときどきで「行き当たりばったりに生きた女性」という印象もあります…

女性解放運動活動家として激しいイメージの伊藤野枝ですが、実はそのときどきで愛した男の色に染まり、全力で生きたかわいい女性だったのかもしれません。

おわりに

林真理子さんのYouTubeチャンネル「マリコ書房」をみたことで

これは面白そう!絶対に読んでみたい!!

そう直感し手にとった「風よ あらしよ」は、そのタイトルの通り、ものすごい熱量の小説でした。

熱量が凄すぎて、この本の紹介記事を書くことをしばらく躊躇してしまうほど💦

そして2022年1月14には、『 風よ あらしよ 』ドラマ化のニュースも飛び込んできました!😀

詳しくはこちら

どんなドラマになるのか、今からワクワクしています♪

本作で村山由佳さんの小説デビューを果たした私ですが、村山さんの生き様にもとても興味を持っています。

この本との出会いを機に、村山由佳さんの別の作品も読んでみたいと思う今日この頃です。

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